菅生3丁目の高齢化の推移 Valid HTML 4.01 Transitional 正当なCSSです!

日本は超高齢化社会へと突入していることはご承知のことであります。しかし、地域によっては年齢分布には相当な開きがあると考えなければなりません。 幸いなことに、川崎市のホームページにより、定期的に川崎市全市、各区、各町内の年齢別人口分布が公開されています。 この公開データを元に稗原団地の年齢別人口分布がどうなっていて、全市に対して果たして稗原団地は高齢化が進んでいるのだろうかを調査する事は興味あるテーマです。

老人の一つの目安として65歳以上というくくり方があります。 平成21年9月末時点の統計によると、65歳以上の人は全市で228,794人、人口1,399,937人ですから比率は16.3%、稗原団地自治会と菅生台自治会からなる菅生3丁目 では65歳以上が880人、全人口が3,088人ですから比率は28.4%となります。 おおまかに言えば65歳以上の老人は全市で6人に一人、菅生3丁目 では3人に一人となり、全市の2倍の高齢化率です。

70歳以上とすると、全市で154,558人で、比率は11.0%、菅生3丁目では595人で比率は19.3%となります。つまり70歳以上の老人は全市で9人に一人ですが、菅生3丁目 では5人に一人という事になり、菅生3丁目 の高齢化率は大変高くなっています。

菅生3丁目の人口はここ10年間約3,000人で殆ど変わりませんが、65歳以上、70歳以上の老人人口は年約1%づつ増えています。つまり流入人口は殆ど無く、加齢だけが進んでいる事になります。このままこの傾向が進みますと5年後には65歳以上の老人は35%、70歳以上の老人は25%となると推定されます。 但し、この傾向が何時までも続くわけではなく、一方で死亡する方も多く、空き家となった所に若い人が住むという新陳代謝も行われて飽和してくるだろう。その時期は入植した第一世代が寿命を迎える10年〜15年後ぐらいとなるであろう。

菅生3丁目の高齢化速度表
年度 菅生3丁目
65歳以上 70歳以上 総人口
21年9月 88028.5%59519.3%3.088
20年9月 83727.4%54117.7%3,058
19年9月 79926.4%51316.9%3,029
18年9月 76325.1%47915.7%3,045
17年9月 72623.9%43914.4%3,042
16年9月 67422.1%39813.0%3,051
15年9月 63921.0%38012.5%3,039
14年9月 59819.8%33611.1%3,015
13年9月 55718.6%30210.1%2,989
12年9月 50116.5%2729.0%3,032
11年9月 45114.8%2468.1%3,039
10年9月 41213.7%2257.5%3,014
年度 宮前区
65歳以上 70歳以上 総人口
21年9月 32,94515.2%21,0219.7%216,212
20年9月 31,18414.6%19,8539.3%214,168
19年9月 29,30113.9%18,5068.8%211,393
18年9月 27,50113.2%17,2498.3%208,729
17年9月 25,89512.5%15,9717.7%207,381
16年9月 24,29111.7%14,8167.2%206,759
15年9月 23,02911.2%13,8546.8%204,892
14年9月 21,61310.6%12,7026.2%203,324
13年9月 20,14910.0%11,7335.8%202,229
12年9月 18,6449.3%10,8085.4%201,160
11年9月 17,2728.7%10,0285.0%199,083
10年9月 16,2698.2%9,3734.8%197,326
年度 川崎市
65歳以上 70歳以上 総人口
21年9月 228,79416.3%154,55811.0%1,399,997
20年9月 219,95715.9%149,24210.8%1,380,656
19年9月 210,89315.5%142,99710.5%1,359,830
18年9月 201,33915.1%135,99610.2%1,332,854
17年9月 192,22714.6%129.0139.8%1,317,407
16年9月 184,48214.1%122,4819.4%1,305,015
15年9月 177,89813.8%116,5999.0%1,292,613
14年9月 170,48113.3%110,0768.6%1,280,697
13年9月 162,87212.9%104,1088.2%1,265,605
12年9月 154,86312.4%98,4387.9%1,248,891
11年9月 147,39411.9%93,3777.5%1,238,984
10年9月 141,21311.5%88,7197.2%1,228,631

菅生3丁目 を詳しく見ますと、稗原団地自治会と菅生台自治会及びわずかに蔵敷自治会を含んでいます。比率の小さい蔵敷自治会を無視して考えると、菅生3丁目 は稗原団地自治会と菅生台自治会という事になります。 稗原団地自治会は昭和42年に発足しましたが、菅生台自治会は約7年遅く出来上がりました。 このことから、稗原団地自治会の方が高齢化が進んでいると推定されます。

下記のグラフは平成21年9月時点での菅生3丁目の年齢別・性別人口分布を表すグラフで、菅生3丁目が今後どのようなになっていくか推論することが出来ます。 このグラフより、70歳近傍と44歳近傍にピークがあり、その中間は極端に少なくなっています。また孫の世代に相当する10歳付近では子共達が少なくなっています。 もしこの様な分布で時がたつと菅生3丁目の将来はどうなるのか気がかりです。

菅生3丁目の年齢別人口分布

考察

老人達を支えるべき第二世代の方の年齢は50歳そこそこであり、しかも共稼ぎが多く、この人たちの多くが現業をリタイヤして自治会業務を支えるようになるにはあと10年以上経過しなければならない。 一方老人達はますます加齢し、身体上に何らかの欠陥が現れ、自治会のメイン行事である盆踊り、お祭り行事、防災訓練は実施が危ぶまれる事態となるであらうし、回覧物の配布など日常的に行われている業務すら実施が困難な事態となるであらう。 数年以内に今の第一世代は80歳近傍となり、疑いもなく自治会活動をリタイヤしなければならなくなるでしょう。その時に第二世代はまだ現役だから自治会活動を出来ないよ、というわけにはいかず現役の状態でバトンタッチしていなければ、稗原団地は崩壊するという事もあり得るでしょう。 残された期間はもう数年しか有りません。となれば、今後の自治会活動をどう進めて行くべきか、出来るだけ早い時期に英知を集めて計画を作り、実行に移して行く必要に迫られています。 (平成21年11月28日作成)

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